「バッタを倒しにアフリカへ」を読みました。
こちらの本です。
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) | ||||
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タイトルと表紙だけ見るとどんな内容の本なのかさっぱりわかりませんが、概要をさっくりまとめるとバッタが大好きなバッタ博士が、モーリタニアに行ってバッタの研究をしようと四苦八苦するノンフィクションストーリーです。
表紙でバッタのコスプレをしてるバッタ博士からわかる通り、堅苦しい内容ではなく、面白可笑しくバッタ博士である前野さんの日常がつづられています。
もう、前書きから面白い。
昨日買ってきた本、「バッタを倒しにアフリカへ」
いきもの界隈で話題になってたので本屋で見かけてどれどれとページをめくってみたら
最初に目に飛び込んでくるまえがきでこれ
最高かよ pic.twitter.com/dcQsPOBc33— mnemonic(←読めない)なんたら (@mnemonic_MB) 2017年7月14日
それに面白いだけじゃなくて夢を追う勇気を貰えます。
ぜひ多くの人に読んでほしいです。
読書感想文苦手ですが、頑張っておすすめしていこうと思います!
関連記事:バッタ博士を調べてみた!前野ウルド浩太郎のプロフィール!
バッタ博士前野さんの日常が面白い
最初のおすすめポイントは、まず「バッタ博士の日常が面白い」ということです。
「バッタを倒しにアフリカへ」のあらすじですが、本の内容の9割はバッタ博士の日常です。あとの1割はバッタの雑学。(今が私の人生で一番バッタに詳しい時期でしょう。)
バッタを倒しに(研究しに)、モーリタニアに赴く前野さんですが、驚くほどトラブルに見舞われます。
・まず、入国できません。モーリタニアで研究するのにモーリタニアに入れない。
・やっと入国出来たら、今度はバッタが発生しません。バッタ博士なのに。
・外国人だからいろんなところでぼったくられる。
・研究のために作った30万のバッタ用の檻が、使う前に塩害で使えなくなる。
・バッタの研究が思うように出来ず、大学に雇われている期限が切れるまでに成果を出せずに、無収入に。
・サソリに刺される。
・バッタを追いかけて地雷地帯に入りそうになる。
フィクションかな?ってくらい問題が起こります。
これだけ色々な問題が起こっても日本に帰らないのは、ひとえにバッタのため。
バッタの研究で、食べていくんだ!というバッタ博士の強い決意が伺えます。
これだけ大変だと日本に帰りそうなものですが、バッタがいなかったら、ゴミムシダマシという違う虫を研究してみたり、そして、ゴミムシダマシの天敵、ハリネズミがかわいいからと飼ってみたり、なんだかすごく楽しそうです。
大変な出来事もすごくポップに書かれているので、えー!と思いながらも笑えます。
それに、モーリタニアの公用語のフランス語を話せないのに、ドライバーと意思疎通できるようになったり、バッタの研究グループにワイロのヤギを送ったり、バッタ博士の工夫もとても面白いです。
その時は大変でも、前向きに生きてるとなんとかなるものなんだなぁと思えます。
「バッタを倒しにアフリカへ」の最後は?
そんなこんなで、「バッタを倒しにアフリカへ」は前野さんのモーリタニアでの仕事を中心に進みます。
では、最後はどうなるのかというと。
エッセイのようなものなので、感動の最後!という結末はありません。
バッタの大群にも出会え、就職先も決まり、これからもがんばっていくよ!という終わり方でした。
ハリネズミとのお別れもありました。(野生に帰っていくハリネズミ。感動する場面ではありません。)
色々な人に出会い、ニコニコ動画の学会にも出席し、京都大学にも就職が決まり(現在は違う所で研究しています)、母校で講演をし、本を出版し、バッタ研究のために様々な活動を行います。
↓前野さんの夢であるバッタに食べられることに挑戦している前野さん
出典:http://horikawad.hatenadiary.com/entry/2017/05/21/114625
最後だけ聞くと順調に見えますが、「バッタを倒しにアフリカへ」を読むと決して順調ではないことがわかります。
前野さんは、周りの支えがあったからとおっしゃっていますが、前野さんが努力家で魅力的な人だからみんなが支援したくなるんだと思います。
私も応援したいので本をおすすめしています笑
まとめ
今回は、「バッタを倒しにアフリカへ」のあらすじや感想、最後についてでした。
前向きな前野さんの生き方から、やりたいことを情熱をもって追いかけていいんだ!と勇気づけられます。
是非読んで見てほしい1冊です。子供にも大人にも読んでほしい。
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) | ||||
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最後までお読みいただきありがとうございました。